【初心者向け】直帰率と離脱率とCTRの改善方法

ブログ運営

 ブログを運営を成長させていくには、PV(ページビュー)を増やしていく必要があります。PVを増やすために、直帰率と離脱率を少し意識と良いです。
またブログを運営していくにあたり、CTR(クリック率)を意識して、記事を作成していくと、収益に繋げやすくなります。

直帰率

 直帰率とは、そのサイトにアクセスしたものの、1ページだけ閲覧して、離脱してしまった割合です。サイトを運営するにあたり、重要な指標となります。

7割は、直帰してしまう

 運営するウェブサイトにより、直帰率は変わってきます。物販サイトであれば20~50%、個人ブログなど情報発信サイトであれば60~90%くらいと言われています。

 随分前のデータですが、わたくし管理しているブログサイトのデータですが、『ブログに訪れたユーザの7割は、すぐにページを閉じる』という結果がわかりました。

直帰率

 運営サイトのアクセス解析の画像です。直帰率(つまりすぐにページを閉じてしまう人の確率)を見ると、67.81%です。つまり7割弱の人が、2ページ目を見ずに、閉じてしまいます。もしかしたらお気に入りに入れておいてあとで見るのかもしれませんし、目的の情報を1ページ目で見つけたから閉じたのかもしれません。いずれにせよ、7割のユーザは2ページを見ません。

2ページ目を見ない理由として、

  1. デザインが悪い、見辛い
  2. サイトが重く、表示に時間がかる
  3. 広告が多すぎて煩わしい
  4. 記事の情報量が少なすぎる
  5. 他のページへのリンクが見つからない
  6. 1ページ目に記載してあるリンクをクリックし、別サイトへ遷移した

など考えられます。

直帰率を意識してみよう

 わたくしは、アクセスの解析を確認するときに、ページビューやリピーターの数などより、直帰率を意識してみています。

 ちなみに上記のデータのサイトは、記事数が30くらいのブログサイトです。ある技術に関するノウハウを紹介しているブログなので、興味があれば、サイト内のほかの記事も見るはずです。しかし7割のユーザは、2ページ目を見てくれません。常連の方なら、更新分しか見ないので、ほぼ1ページで直帰となってしまいます。

 上記のサイトは、作って三ヶ月くらいは、直帰率が92%を超えていました。10,000のアクセスがあったとして、9,200のユーザは、1ページ目であっさりと立ち去ります。800ユーザしか2ページ目を見てくれません。

 直帰率を改善しようと、記事を更新は後回しにし、デザインの見直し、記事の見直し、各記事に関連記事のリンクを貼る、他サイトへのリンクはすべて新規ウィンドウを開くように修正しました。その結果、直帰率が92%⇒67%まで下がりました。(上記画像より)訪問数6849の33%つまり・・・2260ユーザが2ページ目を見てくれます。

 直帰率を下げるよう努力した結果、広告のインプレッション数の増加、CTR(クリック率)の改善により、報酬の発生件数がとアップしました。すぐに閉じられるサイトでは、報酬は発生しないと言っても過言では無いでしょう。

訪問者の立場にたったサイト作りを

 これからブログサイトを始める方に1つだけ、アドバイスするとしたら、「訪問者の立場にたったサイト作り」を重点的に考えると良いかもしれません。記事数も多いほうがもちろん良いですが、

  • 訪問者が欲しい情報はあるのか
  • 他のページは遷移しやすいか
  • 画像などを多用し記事が読みやすいのか
  • 広告だらけになっていないか
  • いい加減なことが書いていないか

考えたらきりが無いですが。
 
 私自身、ブログサイトの運営を始めた当初と比較すると、記事に対する意識が変わりました。こう書いたら読みやすいか、画像を1つ入れたほうが見やすいか、関連記事へのリンクを貼ったほうが、より多くのページを見てくれるかもしれないと意識するようになりました。ブログの運営で成功されている方は、こんな基礎的なことを理解しながら、記事を書いているはずです。

離脱率

 離脱率は、直帰率とは似ていますが、ページ事に評価される指標の1つです。現在のページからサイト内の次のページ遷移したか、そのページで閲覧が終了したのかを表した数値です。

PVを増やすのに、INとOUTを考える

 PVを増やす方法として、大きく分けて2つあります。

  • IN:検索からの流入アクセスをアップする
  • OUT:コンテンツを改善し離脱率を改善する

 上記のINとOUTに関する改善方法を実施し、PV数は増加します。ブログそのものは、問題無くても、記事単体に問題があれば、離脱率を改善することができ、より多くのユーザが1ページでも多く記事を読んでもらえます。 

そもそも、なぜPV数なのか?

 PVは、サイト運営の基本的な指標だからです。少ないよりは多いほうが良いわけです。動画のコンテンツも同様で、いかに再生数を伸ばすかが重要ですよね。

 今後モバイル市場が更に拡大することになれば、ネットユーザが益々増えてくると予想されます。サイトを更新しなくても、分母(ネットユーザ)が増えることで、分子(サイトにアクセスしてくるユーザ)も増えて、自然とアクセスが伸びるかもしれません。

 とは言え、PVが少ないとビジネスとして成り立ちません。より多くの収益を得たいのであれば、ある程度まとまったPVが必要になります。

OUTを減らす 離脱率の改善

 グーグルアナリティクスを使い、サイトの全コンテンツを対象に、離脱率を見てみます。記事が多いサイトであれば上位100記事くらいでも良いです。

 簡単な設定例を載せておきますが、グーグルアナリティクスの仕様が、短期間で次々と変わるので参考程度でお願いします。自分自身の情報もカウントされてしまいますので、アクセスが少ないブログサイトの場合、フィルタ機能で自分を除去しておくと良いでしょう。
setting

 離脱が高くても、平均滞在時間が長ければ、時間をかけて読んでくれる人はいるということです。記事の長さが長いのに、平均ページ滞在時間が短すぎる&離脱率が高いという場合は、当該シーンを思い浮かべてみると、記事がダラダラ長くて、最後まで読まずにページを移動したと予想されます。モバイルを前提としたデータなら尚更ですね。

 また閲覧したページの関連ページが他に無く、ユーザが1記事のみを読み終えて満足し、離脱するケースもあります。記事は面白かったが、他に読んでみたい記事が無かったというパターンですね。

 離脱率が低く、平均滞在時間が極端に短いページは、つまらないけど他も見てみようと思われているページです。平均滞在時間が数秒のページは、コンテンツの見直しが必要かもしれません。コンテンツが短すぎるなど低品質コンテンツだとペナルティの恐れもありますので注意してください。

離脱率の改善

 サイトによって目安は異なりますが、ログデータを全体的に見て、離脱率が平均40~60%だとして、大きく乖離している80%以上のコンテンツは、要チェックです。
 
 運営サイトのログデータです。
analy

 サンプル画像では、表の3件目 全体の1.41%のアクセスにすぎませんが、他のコンテンツのデータと比較すると、あまり優秀ではないので、要チェックのページになります。このページは普通に読めば、モバイル端末では1分ほどかかるが44秒しか滞在していないうえ、離脱率が63%と高いです。10人中6人以上は、離脱している計算になります。また早期離脱した方は、おそらく数秒のみの滞在だと予想されます。

 改善の対象にしたい目安は、サイトで異なりますが、明らかに他のデータより悪いと思われるものをチェックしてみると良いかもしれません。
 
 離脱率を改善したいページがあれば、記事を読み直し、読みやすくします。

  • 読者が欲しい情報を追記する
  • 改行、箇条書きなどし、読みやすく工夫する
  • 関連するページがあれば、別記事への内部リンクを貼る
  • 記事が長すぎる場合は、記事を2つに分け、前編・後編などに
  • 文字だけではなく、画像や動画などを増やす(文字率が高いと離脱されることが多い)

CTR

 ブログが成長してきたら、実際に広告を掲載し、収益を得たいですね。ASPに登録し、使いたい広告の企業と提携し、広告を貼ります。

 登録しているASPで、広告の表示回数(インプレッション)、CTR(クリック率)を確認することができます。CTRとは、【Click Through Rate】の略です。

 CTR= クリック / 表示回数 × 100

 広告が100回表示されて、2クリックされたら、CTRは2%ということです。

インプレッションから外す広告を決める

 サンプルとして、わたくしが使っているASPのA8.netのレポートで広告別に、出力したものです。インプレッションが高い順に並び替えています。

A8 インプレッション順

 広告の貼り方にもよりますが、特定のページだけに貼る場合、全ページ共通の広告として貼る場合の2通りがあります。全ページ共通の広告ですと、サイトの規模にもよりますが、インプレッションの数字は、あっという間に膨大な数字になりますね。

 上記のレポートは、ほとんど全ページ共通の広告です。つまりヘッダーやフッターに貼ってあるような広告です。

 3000以上の表示されているのにも関わらず、クリック数が30に満たないつまり、クリック数が1%未満の広告は、貼るだけ無駄になってしまいますので、他の広告を選んだ方が良いでしょう。別の広告に変えたら、今まで0%に近かったクリック率が2~3%くらいまで上昇したものもよくある話です。

 ちなみに、赤い丸がついている広告は、外して別の広告を張り替える候補です。インプレッションが3016もあるのに、クリック0回は広告の媒体が悪いかもしれません。外した広告を別のジャンルのホームページに、貼ったらクリック率がアップしたこともありますので、広告が魅力的なのではなく、運営しているブログサイトに”マッチ”していなかったという場合もあります。アンマッチ広告は、さっさと張り替えることが重要ですね。
 

クリックされているが、報酬が発生しない広告

 今度は、クリック数で並び替えてみました。わたくしの経験上、クリック数の3~5%は、報酬が発生します。わかり易く言えば30~50クリックで、報酬が1回発生します。

A8 クリック順

 クリックはされているが、報酬が発生していない広告に赤い丸をつけてみました。クリックされているということは、報酬が発生するゴールが近いということです。クリックされないから、儲からない広告だから外すのではなく、広告を貼っている記事を見直してみましょう。以下のことは、結構重要です。

  • 物販系 ⇒ 購入方法、決済方法を画像を添えて詳しく説明
  • 資料請求、登録系 ⇒ 登録画面の画像などを添えて、「入力項目はこれとこれがあります」など説明

 

 広告を貼っている記事を少し修正するだけで、報酬が発生しやすくなるケースはよくあります。

 クリックされているということは、報酬発生の途中でトラブルが生じていることになります。登録系ならば、登録の仕方がよくわからず挫折してしまうケースなんてことは良くあります。

 クリックされやすいというのは、サイトのジャンルと、広告がマッチしており、ゴールが近いヒントです。レポートを定期的にチェックし、修正する必要がありそうな記事があれば、すぐにでも修正してみてください。

さいごに

 今回の記事では、以下にPVPVを増やす方法として、直帰率・離脱率を取り上げてみました。また収益化ということで、CTRに焦点を当てた記事にしてみました。ちょっとした工夫で、大きく改善できることはよくあります。まずはデータを取って、研究し、改善を継続できるようにしてください。

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