LINEは、メールと同様に、通信ソフトとしては、非常に便利なツールです。その利便性の良さから、犯罪に発展してしまうケースもあり、使用に関しては、細心の注意をはらう必要があります。
今回は、LINEで知らない人から、追加の通知やメッセージが届いた場合の対処法を紹介します。
そもそもなぜ友達登録されるのか?
(1)相手の電話帳に、自分の電話番号が登録されている
相手の電話帳の中に、自分の電話番号が登録されていると、自動で友達登録の申請が来ます。相手が、勧誘業者か、知人なのか関わらず、登録の申請を送ることができます。
自分側の設定次第で、申請をさせないようにすることも可能です。
下の画像は、相手の携帯の電話帳に、自分の電話番号がある人で、自動登録で申請を送ってきたものか、もしくは電話番号の検索で登録申請を送ってきたものです。
(2)ID検索で、ヒットした場合に登録申請ができる
LINEのIDを検索することができます。最近では対面によるQRコードでの登録が多いのでIDによる登録はあまり機会がありません。
LINEのIDが外部に漏れ、スパム業者間で共有されてしまうと、登録申請が頻繁に発生してしまいます。
知らない人から追加&メッセージ
追加されると通知が来ます。電話番号で追加されたのか、ID検索にて追加されたのかわかります(2024年1月現在)。
名を名乗らず、「元気してたー?」「おひさしぶりー!」といったメッセージは、疑ってください。
ID検索してきて「はじめまして!」って、知人じゃないのか!とツッコミたいところですよね。もしかしたら、どこかの出会い系の掲示板などで、間違ってIDが晒されているかもしれない状況も想定できます。
わたくしの場合は、LINEのIDが非常にシンプルなため、多いときでは一ヶ月で20件近く、知らない人からの追加通知が届きます。追加されると同時に、似たり寄ったりのメッセージも届きます。
ウェブ上で、LINEのIDを公開している方で、「誰でも登録してください!」と全ての通知の受け入れOKの体勢をしている方を除き、基本的に知らない人からの追加はブロックで問題ないです。
間違って登録などしてしまうと、タイムラインなど覗かれたり、怪しいURL付きのメッセージを受け取ったりと、良いことはありません。
(3)電話番号で検索し、ヒットした場合に登録申請ができる
ID検索同様に、電話番号での検索で、ヒットした場合に登録申請ができます。ID同様で、LINEは追加するけど、電話番号は教えたくないという方も多いので、この方法も頻繁に使われていません。
今後、追加やメッセージが届かないようにするには
設定を見直す
いくらブロックしても、対策をしっかりしておかないと、次から次へと知らない人から、追加の通知やメッセージが届いてしまいます。
画像はスマートフォン版のLINEです。LINEのIDによる友達登録は、基本的にオフを推奨します。この設定をオンにしてしまうと、ID検索されたときに、たまたまIDがヒットしてしまうと、有効なIDとしてスパム業者に共有されてしまいます。
メッセージの受信拒否は、オンを推奨します。この設定をオフにしてしまうと、スパムなど知らない人からどんどんメッセージが来てしまいます。
友達の自動追加は、オフを推奨します。この機能がオンになっていると、自分の携帯の電話帳に登録している方全員に、友達の追加申請を送ってしまいます。デフォルトの設定は、オンになっています。オンになっていると、双方で電話帳に登録されていて、自動登録がオンになっていると、勝手に友達になってしまいます。疎遠になった人も、このパターンで友達登録されてしまいます。
友達への追加を許可は、設定がオンになっていると、相手の電話帳に入っている場合、あなたの電話番号で検索することができ、見つけ出すことができます。通常であれば、電話番号で検索してもヒットしません。もし業者の電話帳に登録されていると、電話番号検索されて見つけられてしまいます。よってこの機能はオフが推奨です。
IDを複雑なものに
LINEのID検索をオンにしている場合で、IDがシンプルなものですと、検索で見つけやすくなり、追加されてしまいます。2024年現在IDの変更はできませんので、LINEのアカウントを新しく作り直す、またこれからLINEを始めようとする方は、複雑な文字の羅列でLINEのIDを作ることをお勧めします。
女性の方で、LINEのアイコンに、自分の写真を載せている方は、少し注意が必要です。LINEのID検索にて、見つかったLINEのアカウントのプロフィール写真は、誰でも見ることができます。「おっこの子、可愛いじゃん!登録しちゃえー!」と知らない男性から追加の通知が来てしまう場合も、意外と多いようです。女子中学生や女子高校生に関しては、犯罪に巻き込まれるケースもあるので、注意が必要です。
LINEのIDの公開は危険ということ
モバイル端末のアプリが普及するようになり、情報のやりとりは、LINEで行うのが当たり前になってきました。電子メールより、LINEを利用するという方が、増えてきました。メールより利便性があり、電話番号・メールアドレスの情報は一切不要で、LINEのIDを知っていれば、やり取りが可能だからです。
そんなLINEのIDですが、うかつに、ネット上に公開してしまうと、非常に危険であることを知らない方が多いです。どんな危険なことがあるのか、どのようなリスクがあるのかをまとめてみました。
危険1:スパムが届くようになる
LINEの仕様上、知らない方からのメッセージを受信することができてしまいます。メールの場合は、メールアドレスが漏れると、迷惑メールが永遠と届くようになります。それと同じで、LINEでも、LINEのIDが業者に漏れてしまうと、永遠と迷惑メッセージが届くようになります。
日に日に、迷惑メッセージが多くなり、最終的には、複数のスパムアカウントから、毎日100通以上のメッセージが届くこともあるでしょう。
知り合い以外のユーザからのメッセージを受信しないように設定することもできますが、この設定は不便なこともあり、できれば設定したくないところです。
危険2:アカウントの乗っ取りも起こりえる
LINEのIDを公開していると、知らない方からのメッセージを受信することもできてしまいます。あたかも貴方の知り合いのようなメッセージを送ってくる方もいます。「面白いアプリあるから、インストールしてみて!」なんて言う胡散臭いメッセージとURLが一緒に記載されていたら、危険です。
どんなアプリか知らず、安易にインストールし、個人情報が流出したり、LINEのアカウントを乗っ取られたりすることも起こりえます。乗っ取られることにより、他のLINEメンバーにも、被害が拡大する恐れもあります。
知らないアカウントからのメッセージは、削除&ブロックで対処するのが一番でしょう。
危険3:個人情報が漏れ、悪用されることも
LINEの登録名を本名で、プロフィールの写真を実際の顔写真で登録している方は、注意が必要です。LINEのIDから、他のSNS(twitter、FaceBookなど)のアカウントを推測できてしまうのです。SNSなどに登録している名前・写真が一致することから、個人に関する詳しい情報(生年月日や年齢など)が漏れてしまい、ストーカー被害にあったり、悪用されてしまうケースも多々報告されています。
LINEのIDを公開することで、自分の知らないところで、個人情報が晒されている場合も考えられます。
危険4:無駄なパケット通信費が発生する
知らない方から、迷惑メッセージだけではなく、画像や動画などサイズの大きなファイルを送信され、パケット通信量が多くなり、携帯プランによっては、予想もしない携帯料金が請求されたりすることも。
メッセージの受信拒否設定は、使うべき?
友達以外からのメッセージを受信拒否にすることもできますが、昔の旧友が、登録前にメッセージを送ってくる場合があります。結婚して苗字が変わっているケースもあるので、実際にメッセージを受信しないと、旧友かどうか判別が難しい場合があります。
「知り合いかも?」の一覧に表示されていても、「この人誰だろう?」と思い、実勢にメッセージを送ってみたら、学校の同級生だったということも普通にありえます。
スパム業者からの迷惑メッセージが大量に届く場合は、致し方ないですが、極力”メッセージ受信拒否設定”(友達以外からの受信拒否)は、使わないことをお勧めします。
個人アカウントで、LINEのID公開はメリットが無い
個人で使用しているアカウントで、LINEのIDを公開することは、メリットがありません。一部のユーザは、集客のためにLINEのIDを公開していますが、
- 個人用
- ビジネス用
と使い分けている場合が多いです。
企業の公式アカウントなどは、ビジネス用なので、多くの方に登録してもらうことに意味があります。個人アカウントで、同じことをやってしまうと、様々な危険な目にあってしまいます。
さいごに
訪問販売と一緒で、アポの無い突然の訪問は、たいていセールスとか勧誘とか、歓迎されない方が多いです。
LINEも同様で、知らない人からの追加の通知は、良くないケースが多いです。ブロック&トーク削除で対応してください。
LINEを楽しく使うためにも、しっかりとした知識を持つことを心がけてください。