ブラック企業の特徴とは?特徴7選

仕事に関すること

わたくし自身が、以前ブラック企業に就職してしまい、とても辛い経験をしました。ブラック企業の定義は、人によって違うと思いますが、わたくしから見て、「ここはブラックだなぁと感じた点」をピックアップしています。

そもそも、ブラック企業というものは、入社してからでないと、ブラックなのか、ホワイトなのかわかりませんよね。採用面接では、好印象でも実際に入社してみたら、ブラックだったということは良くあります。

現在ブラックではない環境で働いている方、これから就職を希望する学生の方、そのほかの方にも、こんな企業も存在するのかといった感じで読んでいただけたらと思います。

筆者の実体験も含め、記事を書いています。

ブラック企業の特徴とは?

特徴1:とにかく拘束時間が長すぎる

普通の会社であれば、労働時間が決まっており、1日8~10時間(残業込み)の拘束が、ごく一般的です。

ブラックな会社では、

  • 残業は当たり前
  • 定時退社はできない
  • 納期が間近になると、翌朝帰りは普通

もちろん、プライベートの時間は短いですから、勉強に当てる時間はおろか、趣味にあてる時間などほとんどありません。

会社から帰って、食事して、風呂に入り、すぐ寝るという生活になります。退勤時間から、翌朝の出社時間までのインターバルが非常に短いのが特徴です。

ちなみに法律上では、週に40時間以上の労働は原則的に禁止されています。
労働時間・休日 |厚生労働省

特徴2:休日・連休が無い

入社前に、『年間120日くらいの休暇があります』と記載されていても、実際にその通り休めません。ブラックな企業は人材が不足しており、休日出勤は当たり前です。

『土日・祝日は休み』と求人には記載されていても、実際に休めず、土日はどちらか出勤していたり、1ヶ月休み無しの場合もあったりします。

休日・連休が無いので、

  • 旅行なんて絶対に行けない
  • たまにある休日は、家事・睡眠・買い物で終わる

ブラック企業に入社したら、3日以上の連休は諦めたほうがよいです。

特徴3:残業代は、ほとんど出ない

普通の企業なら、タイムカードが存在し、残業した分のお給料をもらうことができます。ブラック企業ではタイムカードは存在せず、勤務時間はすべて自己申告の場合が多いです。

毎日残業しようが、定時退社扱いに。でも、遅刻などしたら、しっかりお給料が引かれてしまうということも。

業務時間内に、休憩時間が設けられているが、もちろん休憩時間なんて関係なく、サービス残業をさせられます。

土日など、休日に出勤した場合は、休出手当てが出るのが普通ですがが、振替出勤扱いになり、休めないのに振替休日が増えていきます。有給休暇はもちろん消化できません。

特徴4:パワハラがひどい

ブラック企業は、とにかく、パワハラがひどいです。人材を大切にするという概念が無いので、人がどんどん辞めていきます。パワハラが原因で退社する人は、PTSDに悩まされる方が多いです。

業務時間内のパワハラ以外にも、飲み会でのパワハラも多く、暴力を振るわれても、反抗することは許されません。

特徴5:会社の将来性に絶望

基本的に、下請け・派遣がほとんどの会社だったので、結局ほかの会社に依存してしまいます。今後、この会社は伸びるのか?自分の力を発揮させることができるのか?という疑問が、毎日ありました。

わたくしが就職した会社は、営業力の無い会社だったこともあり、赤字になりそうな仕事を引き受けることは、たびたび見受けられました。

IT企業だったので、社員のスキルを生かし、自社製品の開発などして、他の会社に負けないような強みがあればよいのですが、そんな企画すらありませんでした。

さらには、上司を見て、自分の10年後、20年後を想像したら、ちょっとした絶望感を覚えました。40歳をすぎて、あれだけ働いても、お給料は・・・くらいなのかと。

特徴6:会社の良いところが無い

とにかく、いいところが無い。探せばあるのでしょうが、ブラック企業と思われるような会社は、自慢できるようなところがありません。

在籍していた3年間は、とにかく居心地が悪かったです。

現場の声を聞くような体制は整っておらず、とにかくワンマン経営な会社でした。

特徴7:新人の扱い方がひどい

入社した1年目を、もう1回やれと言われたら、「絶対に嫌だ!」と言い切れます。

  • 新人が忙しくても、電話対応は新人のみ
  • 厳しい目標を立てさせる
  • 新人の離職率が高い

1年目の電話対応は、辛かったです。手の空いている先輩社員が、たまには手伝っても良いのでは?と感じることがありました。電話対応も仕事なのですから。

請負の仕事で、客先での仕事のときに、新人だけではなくベテラン社員も率先して電話対応をしていたのを見て、「すごい!」と思いました。みんなで力を合わせて業務を遂行する企業だからこそ、働きやすいのでしょう。

特徴8:ノルマが厳しい

本来ノルマとは、目標を達成するための、一つの指標でしかありません。そもそも作業は、時間内に終わらせなければなりません。無理な目標・ノルマを設けても、ただ疲弊して、作業効率がダウンするだけです。

目先のノルマ達成のために、時間外の時間を使ったり、自分の力量以上のことをやって作業の品質を落としてしまったりします。

新入社員が会社を辞めたいと感じる時

ブラック企業に就職してしまったために、会社をやめたいと思うことは良くある話です。では、新入社員が、会社を辞めたいと感じるのは、どんなことなのでしょうか?

  • 仕事がきつい、つまらない
  • 上司との関係
  • 休みが無い
  • 拘束時間が長い
  • 独立したい・他にやりたいことが見つかった
  • 給料が安すぎる
  • 会社の雰囲気が嫌だ

仕事がきつい、つまらない → 入社前には、なかなかわかりませんよね。面接時に、「離職率はいかがですか?」なんて聞ければ、良いのですが、そんな裏事情を聞きづらいし、そもそも教えてくれるとは限りません。

上司との関係 → それも社会勉強だと思います。人に恵まれるなんて稀です。その中でも楽しみを見つけることもスキルアップの1つ。パワハラやセクハラがあれば、証拠を確保して訴えるだけの話です。

休みが無い → 休みがなくても、その分お給料をもらえるのは嬉しいですよね。休みが欲しいというのは、若いうちだけです。年々お金が必要になってくると、人によっては休日返上でお金を稼ぎたいと思う方もいらっしゃいます。それにしても一ヶ月2~3日は休みたいですよね。

拘束時間が長い → 慣れるまできついかもしれない。学生気分が抜けきれないと、厳しいかもしれないですね。最初のお給料を貰うとまた違うかもしれませんが。

新入社員が会社を辞めたいと感じてしまう前に、会社の体質を見直す必要があります。

日本の有給取得率は50%以下!有給を使う義務があります!

ブラックな企業では、有給消化を認めず、取得させてくれないことがよくあります。

日本企業の有給取得率が、どれくらいなのでしょうか?おそらく知っている方は少ないでしょうが、日本の企業の有給取得率は50%以下です。

有給取得率とは、有給の付与日数のうち、取得した(休めた)日数が、どれくらいあるか示した数字です。1年間で有給休暇を20日付与された人が、10日休むことができたら、取得率は50%となります。

厚生労働省のホームページを参照してみると、日本の企業の有給取得率は、50%以下であることがわかります。
参照サイト:平成26年就労条件総合調査結果の概況:結果の概要(1 労働時間制度)

上記のサイトを参照してみると、年度別の有給取得率の平均は、

  • 平成22年:47.1%
  • 平成23年:48.1%
  • 平成24年:49.3%
  • 平成25年:47.1%
  • 平成26年:48.8%

と記載されています。

世界の企業は?

日本の有給取得率が50%以下であることはわかりました。では、世界の国々の平均はどうなのでしょうか?日本は、先進国の中でも、もっとも有給取得率が低いです。取得率に関しては、お隣の韓国と同じくらいであり、最下位争いをしています。日本は、有給の取得率の低さだけではなく、賃金の低さ、労働時間の長さも、先進国の中では最低水準であります。

ヨーロッパ諸国では、有給取得率は90%以上がほとんどです。90%に満たない国でも、日本のように50%を割るような国はほとんどありません。

取得率の低さから、日本国内の企業では、『取得率の100%を目指そう!』という目標を掲げる企業も増えてきています。

以下の記事も参考にしてください(外部サイト)。
「世界28ヶ国 有給休暇・国際比較調査2016」  日本の有休消化率、2013年以来3年ぶりに最下位に

そもそも休めない理由は?

業種・職種にもよりますが、休めない理由は、それぞれです。

チームで仕事をする場合は、各担当者の代わりになるような人がいなければ、休みにくくなってしまいます。ギリギリの人数でやるような仕事であったり、納期まで余裕の無いスケジュールの仕事が割り振られた場合は、休むのが困難になってしまいます。

また一部の企業では、有給を取得する従業員は、周りから白い目で見られてしまう職場も存在します。

過労死、ウツを予防するためにも、有給は取得するべき

付与された有給をすべて消化できなくても、1日でも多く有給は取得するべきです。

有給の取得率の低さから、日本では過労死やウツの発病率が高いことが指摘されています。過労やウツを防止する意味では、有給を取得することで、少なからず効果があると言えます。

あの時、有給を取得していれば・・・と後悔しても遅いです。有給が取得できなかったことが、過労やウツに直結しているとは言い切れませんが、休むということで、心身ともにリフレッシュできることは確かなことです。

休むことも大事な仕事の1つ

会社員は、働くことだけが仕事ではありません。休むことも大事な仕事です。

  • 従業員は、働く義務、休む義務があります。
  • 雇い主は、従業員に働いてもらう義務、休んでもらう義務があります。

有給というのは、社内のルールではなく、法律で決められたことです。会社で働くということは、決められた日数を休むことです。

従業員は、有給を申請する義務、休む義務があります。雇い主は、それを拒む権利はありません。

会社のルールに従い、従業員が有給を使うために申請したが、雇い主がそれを拒否する場合があります。これは、法律に違反することになります。

有給も取得できない、休みを返上して働かなくてはいけないような企業は、

  • 生産性が悪い
  • 人が足りない
  • お金が足りない

のどれかでしょう。休みを返上しなくてはならないようなビジネスでは、経営として成り立っていないはずです。そのような会社は、経営を見直してみるべきでしょう。

さいごに

上記に記載した内容は、人によっては、「ブラックじゃない!」という方もいるかもしれません。

ブラックなのか否か?は、実際に入社しなくてはわかりません。入社前だと、良い会社なのか、悪い会社なのか見極めが難しいです。基本的に社内の情報は、企業秘密で、社外に漏れることはほとんどありません。ネットの口コミは信用できません。

就職し、「おかしいな?」と感じたら、積極的に転職活動するのが良いかもしれません。就職はギャンブルというのは大げさかもしれませんが、運の要素が大きいです。

人生は一度きりです。まして仕事となれば、人生の大半を仕事にあてるわけです。入社した会社がブラックであれば、早めに見切りをつけ、新しい会社を見つけましょう。

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