著者が1年間ショート動画の作成に携わり感じたこととして、ちょっとした一工夫で再生数に影響があるということを学びました。
扱うジャンルであったり、動画の編集方法によって、視聴率が変化します。最低限やった方が良い事、著者のような素人でもできるような工夫をまとめてみました。
この記事は、ショート動画の作成・編集を始めたばかりのひとが対象となっております。実際に記事を読んでみて、自身で出来そうなことだけを真似して実践してみてください。
ショート動画の作成のコツ(企画編)
共感できるもの視聴率が高い
ショート動画作成において、共感できる系の動画は視聴率が高いです。
人々は自身の経験や感情に重なるコンテンツに強く引き付けられやすいため、視聴者の関心を引きやすいのです。
例えば以下のような動画を企画するとします。
- 人が離れていく人の特徴5選
- 学生時代で後悔したこと4選
- 子育てあるある10選
このように、動画視聴時に「あ~わかる!」と共感してもらうことで、コメントやシェアが増えやすく、結果的に視聴率が向上する傾向があります。
学び系はフォロワーが増えやすい
日常生活で少しでも役に立ちそうな情報で、動画を見ることで「学べる」系のコンテンツは、続編も見たいのでフォロワーが増えやすいです。
- 語学(間違えやすい英単語、漢字など)
- 雑学(続編作りやすい)
- 節約(季節や場所などネタは豊富)
- 名言集(かなりの数なので、シリーズ化できる)
こういった勉強系の動画は作りやすく、既に多く出回っていますが、動画の作り方や扱うネタによっては、まだまだ需要のあるジャンルです。意外な視点や考え方で動画を作ると、新鮮で面白い動画が作れるかもしれません。
節約系の動画であれば、「普通の人があまりやったことがない節約術!」といった感じに仕上げることで、視聴者の関心が引きやすいです。雑学であれば、出回っていない情報を扱うと良いでしょう。ネットやAIで拾ってくるのではなく、図書館などに行って古そうな雑学集の本を参考にすると、意外な情報が眠っているかもしれません。
シリーズ化できれば、動画のフォーマットは作成しておき、セリフや画像を差し替えるだけで動画を作れてしまいますので、制作作業が楽になります。
エンタメ系は大バズリする場合あり
面白ネタを考えるのが得意であれば、面白系の動画を作ると良いかもしれません。
- ドッキリ
- ショートコント
- モノマネ
- 〇〇やってみた(例:マヨネーズ一気飲み)
視聴者が何回も見たい、シェアしたいと思うと、一気にバズることがあります。これはお笑いの経験が無い素人が作成した動画でも100万再生突破したりするケースがあります。
自分が詳しい事をネタにする
自分にとって大した事ない情報でも、他人からしてみたら珍しいこともあります。
例えば、上場企業の株を買うと、配当金が受け取れます。決算の三か月後に配当金の通知が郵便で届きます。
株取引も配当金も良くわからない人からすれば、その郵便物でも珍しいのです。動画を作るのであれば、「配当金を受け取るまでの流れを1分でまとめてみた」といったように、自分がその道に精通しており素人に詳しく教えることができるのであれば、このようなノウハウ動画も作る価値はあります。
「〇〇について、1分でまとめてみた」系の動画なら、作りやすいですし、タグや動画の説明文をしっかり書いていれば、動画に興味ある人が優先に視聴することになりますので、再生数が伸びやすいです。
自分の職業が特殊で、どのような生活をしているのか簡単にまとめるだけでも面白いです。「〇〇という職業の1日スケジュール」を細かくまとめてみたという動画であれば、視聴者はどんなスケジュールなのか気になってしまいます。
ショート動画の作成のコツ(作成編)
サムネイル大事
サムネイルが設定できるならば、設定して損ではありません。視聴者が発信者のプロフィール画面に遷移し、他にどのような動画をアップロードしているのか確認する時に、わかりやすいと他の動画も見てもらえます。TiKToKではサムネイルの設定が可能です。他のサイトではショート動画のサムネイルが設定できないところもあります。
サムネイルとは、画像や動画などのコンテンツの内容を簡単に表現するための小さなプレビュー画像(表紙)のことです。「サムネ」と言ったりします。
最初の5秒が重要
この動画は何なのか?何を伝える動画なのか?というのを最初の5秒以内で説明し、”視聴者を足止め”する必要があります。長々とオープニングに時間をかけていると離脱されてしまいます。
テレビを見ている方は、イメージしやすいかもしれません。他の番組を見てみようとした時に、チャンネルをチェンジしていきますよね、全く興味の無い映像が出てきたら、見続けないはずです。「おっ面白そうかも?」と思うのは、最初の数秒で判断できる場合が多いです。ショート動画も同様に最初の数秒が勝負なのです。
テレビと違いショート動画は、無限のチャンネル数がありますので、テレビより短い時間で勝負しなければなりません。ほとんどが5秒以内に離脱してしまいます。せっかちな人は最初の2秒で見切りをつけてしまいます。
ポイントとして、動画の冒頭に以下の工夫があると良いです。
- インパクトある映像(テロップでもOK)
- 驚くような綺麗な映像(期待が大きくなる)
伝わりやすい言葉を選ぶ
動画内に表示するテロップであったり、自らがセリフを読み上げる時でも、相手に伝わりやすい言葉を選びます。調べなきゃわからない言葉は避けたほうが良いです。ショート動画なので、短時間で伝えなければならないので、普段使わないような言葉やあまり知られていない略語などは、多用しないよう注意が必要です。
例として、冒頭に載せるテロップとして、2パターンを比較してみます。
- 悪い例:「社会人のわたくしが、大学生のうちにやっておいた方が良いと思ったことをまとめました。」
- 良い例:「大学生のうちにやっておくと良い事14選」
文章が半分になるので、読むのも半分で済みます。最低限の伝わりやすい言葉をチョイスするだけで、テロップの内容を最適化することができます。
タグや動画の説明は重要
動画内に表示する言葉や、読み上げるセリフではなく、動画に紐づかせるタグや動画の説明文です。動画をアップロードする時に、設定します。この言葉選びは、動画作成と同じくらい慎重に行ってください。
例えば、ジブリに関する動画であれば、タグや動画の説明文に「ジブリ」と設定しておくことで、ジブリに興味ある人に見てもらえるようになります。作成した動画に「紐づくキーワード」が思い浮かばない時があるかもしれませんが、最低でも3つのワードは設定しましょう。
設定したワードを検索して、動画を見に来てくれる人も少なからずいます。
使用する音楽はマッチしたものが良い
動画内で使用する音楽は、動画内容にマッチしたものを使うことで、動画の品質をアップさせます。音楽を使わないより、使った方が断然良いです。
音楽に様々な属性があります。
- テンポの速さ
- 明るい・暗い
- 歌詞が入っている・入っていない
- 今風・レトロ
動画の内容が、どの音楽を入れてもマッチするならば、より有名なものであるか、トレンドの音楽が良いでしょう。
文字が隠れないように
動画内に表示するテロップが、1文字でも隠れていたら、アウトです。TiKToKでもYoutubeでも画面にボタンが設置されています。場合によっては、ボタンは消去することもできますが、普通の人はデフォルトのままです。
ボタンを消すこと見えるならまだしも、画面からはみ出てしまって完全に見えないのは、視聴者は防ぎようがないです。見えない部分が肝心なキーワードであれば、動画の品質が半減してしまいます。
ショート動画は基本的に、縦向きで表示されますので、長めのテロップを表示させたいのであれば縦書きのテキストが良いかもしれません。
テロップの重要性は、耳が聞こえない方であったり、サイレントで聞かなければならない場所(電車の車内など)で動画を視聴する方がいるので、そのような方たちに見てもらうためです。
動画の編集次第でクオリティーアップ
最低限の編集をしただけでは、動画の品質は高いと言えません。他の人と差別化するのであれば、動画の編集スキルを身につけて、ライバルを出し抜きましょう。
動画の編集には個性も出ますので、編集方法は様々です。テロップを出した時に効果音を入れたり、気まずいシーンで音楽を止めてみたりと、面白さを倍増させる編集方法は奥が深いです。
独自の編集方法を考えるのも良いですが、最初は誰かの真似をしてみたほうが良いです。編集上手な人の動画を参考にしても良いですし、テレビのドキュメンタリー番組でも構いません。テレビ番組は編集のプロなので、参考にできても真似できるとは限りません。
動画編集の本を買うより、他の人の真似事をして、どんどん実践していくことで編集スキルを磨くことができます。テロップの大きさや位置や色、効果音のタイミングや音の種類など、工夫次第で視聴者を楽しませることができます。
効果音は、飽きさせない動画作りに必須
効果音は動画にとって、メリハリをつけることで、飽きさせない動画作りができます。シーン切り替え、テロップ表示時に効果音を加えることで、1ランク上のショート動画が作成できます。1分以内の動画であれば、そこまで大変な編集作業にはなりません。使う効果音も2~3種類で充分です。
会社のプレゼンの資料でも、効果音を入れる方を見かけるようになりました。
顔出しでフォロワーからファンに
顔出し動画は、親近感が湧きやすいので、フォロワーではなくファンになって応援してくれる人が増えます。日頃のVlog、楽器の演奏やコーラス、テーマに沿ったトークなど、顔出し動画で再生数を伸ばしているクリエイターはたくさんいます。
またルックスが人より良ければ、それだけで再生数が伸びます。芸能界と同じで、見た目がいい人が出演しているだけで、視聴率が取れます。見た目が良ければ、正直動画のネタは二の次で大丈夫です。適当な音楽で踊っているだけでも再生数が伸びます。
顔出しは、ちょっと抵抗があるという方は、お面を被ったり、お洒落なサングラスをかけても良いかもしれません。デザインが特殊で、思わずツッコミたくなるような面やサングラスも面白いかもしれません。
ショート動画作成時の注意
身バレ注意
顔出し動画の場合、身元がバレないように注意してください。顔出ししなくても、部屋のベランダから撮影した動画だと、住所が特定したりする場合があります。
部屋の中で撮影した場合でも、郵便物や名刺などがたまたま動画に入ってしまいそれに気づかず、アップロードしてしまう場合も注意が必要です。
著作権
動画内で使う音楽や効果音は、著作権フリーが良いです。勝手に動画に加えてトラブルになるケースも少なくありません。
以下に、無料で使える音楽ファイルを配布しているサイトを紹介します。商用利用する場合や、作業用BGMとして使用するなど、通常の用途と異なる場合は利用規約を確認してください。
音楽:https://dova-s.jp/
効果音:https://soundeffect-lab.info/
また外で撮影する動画で、知らない人が入り込んでいる場合も注意が必要です。極力動画に関係ない人が入り込まないように心掛けてください。遠くにいて、顔がはっきりわからない場合は問題ありません。
まとめ
今回の記事では、動画の作成・編集をテーマにしてまとめてみました。いかに、離脱されない動画作りが重要であるということは、お分かり頂けたでしょうか?
どのような動画でも編集をすることで、クオリティーの高い動画を作り出せることもあるのです。
記事内で紹介したことを全て実践するのではなく、出来そうなことから始めても良いですし、自分なりにアレンジして頂いても良いかと思います。
頑張って作ったものは全て自分の資産になります。
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