著者がTikTokを始めて約1年が経ちます。この間に、多くの試行錯誤を重ね、多彩な発見がありました。初心者が感じるであろう困惑や成功の瞬間を経験し、それぞれから学んだ点を共有したいと思います。
本記事では、著者がTikTokで学んだ具体的な教訓を「わかったこと10選」として紹介します。これらの洞察が、これからTikTokを始める方や、さらなる成長を目指す現ユーザーにとって有益な情報となれば幸いです。
ちなみに、著者はTikTokでアカウントを5つ所有、総フォロワー2500人、動画のアップロードは数日に1回程度と平均的な数値です。
わかったこと10選
動画内容をジャンルで絞る
TikTokで注目を集めたいなら、動画のジャンルを絞ることが非常に重要です。様々なジャンルの動画を一つのアカウントで扱うと、お勧めにのりにくく、フォロワーの増加も期待しにくいです。以下は、ジャンルを絞ることの利点です:
- フォロワー増加:特定の興味に合致したコンテンツを提供することで、熱心なフォロワーを獲得しやすくなります。
- おすすめ表示の向上:絞り込んだコンテンツはTikTokのアルゴリズムにより、適切な視聴者に推薦されやすくなります。
新しいジャンルで動画を始めたい場合、別のサブアカウントを作ることをおすすめします。TikTokではサブアカウントへの切り替えが簡単にできるため、テーマごとにアカウントを分けることが可能です。この方法では、以下のような選択肢があります:
- ジャンル切り替え:途中でジャンルを変更すると再生数が伸びにくくなるため、新しいジャンルは新アカウントで。
- ノンジャンルアカウント:のんびりと多様な動画を楽しみたい場合は、ジャンルに縛られないアカウントで活動も一つの方法です。こちらではフォロワー数の増加は期待しづらいですが、個人的に楽しむには最適です。著者はノンジャンルのアカウントで、いろいろな動画をアップするのが、一番気楽です。
収益化を目指すなら、他人が簡単に真似できるものは避ける
収益化を成功させるためには、独自性の高いコンテンツが必要です。流行に乗ることは一時的な再生数は稼げるかもしれませんが、長期的な成功にはオリジナリティが重要です。以下は、この考え方の理由です:
- 短命のトレンド:一時的に人気のあった「チャットGPTでセリフを作り、静止画を動かしただけの動画」などありましたが、現在は、他のクリエイターに模倣され、すぐに飽和状態になりました。短命トレンドは長期的に見ると、再生数は稼げません。
- オリジナリティの欠如:多くの人が同様のコンテンツを作ると、個々の動画の魅力が半減し、視聴者の興味を引き続けることが困難になります。
具体的な提案:
- オリジナルコンテンツを創造することで、他のクリエイターが簡単に真似できない点を強調しましょう。例えば、独自のスタイルやユニークなトピックを掘り下げることが挙げられます。
- AIや他の自動ツールを使用する場合も、それを独自のアイデアやクリエイティブな要素と組み合わせることで、新たな価値を生み出すよう努めましょう。
TikTokでの収益化は競争が激しいため、他とは一線を画す内容でなければ、持続可能な成功は難しいです。自分だけの個性を活かしたコンテンツ作りが、視聴者の心を捉え、フォロワーを増やす鍵となります。
TikTokでは、ブログなどど違い、収益化できるようになるまでの初動が早いです。なぜならブログでは記事を書いてから、検索エンジンから最初のアクセスがあるまで数カ月かかる場合があります。TikTokでは動画を投稿した時点で、おすすめに載り、100人くらいに見てもらえます。そこで動画に反応があると一気に拡散されます。いわゆるバズるというものです。波に乗れば一気に収益化ができるので、コンテンツの魅力によっては、最初の一か月で収益化することも可能です。
再生数を稼ぐにはオリジナリティが一番
TikTokで注目され、多くの再生数を獲得するためには、オリジナリティあふれるコンテンツが不可欠です。以下の点を参考にして、ユニークな動画を作成しましょう。
オリジナルコンテンツの例:
- 顔に落書きして街を歩く:普通では考えられないような斬新なメイクやアートをして、通行人の反応を撮影。※職質注意
- 真冬にパンツ一枚で雪遊び:他の人が真似しにくい、極端でユニークな行動を通じて、視聴者に強い印象を残す。※身体注意
オリジナリティを追求する理由:
- 他との差別化:他の多くのクリエイターとは異なる独自のコンテンツを提供することで、フォロワーに新鮮さを与え、継続的に彼らの興味を引きます。
- 長期的なファンの獲得:一度の視聴で終わらせず、フォロワーが次も見たくなるような印象深いコンテンツを提供することが重要です。
さらに、視聴者が直接参加できるようなコンテンツや、ライブ配信を行うことで、エンゲージメントを高め、フォロワーとの関係を深めることができます。フォロワーとの直接的な交流は、コミュニティ感を強化し、より多くのリピーターを獲得する手助けとなります。
TikTok運営からのフィードバックに対する返信です。運営も「オリジナリティある動画」を推奨しています。
再生数が伸びやすく、シェアされやすい動画の特徴
TikTokで人気を博す動画には共通の特徴があります。これらを理解し活用することで、動画の視聴数やシェア率を大幅に向上させることが可能です。
シェアされやすい動画の特徴:
- 役立つ情報:視聴者が実生活で利用できる具体的なアドバイスやヒントを提供します。例えば、「1分で学べるライフハック」や「知って得する健康情報」など。
- 驚きを提供する内容:予想外の展開や驚くべき事実を提供し、視聴者の「おおーっ!」という反応を引き出します。これにより、自然とシェアしたくなる動機が生まれます。
- 感情に訴える:感動的なストーリーや心温まる瞬間を捉えた動画は、共感や感動を呼び、視聴者に広めたいと思わせる力があります。
視聴者との関係構築:
- 視聴者の参加を促す:視聴者がコメントで参加できるクイズやQ&Aを動画に取り入れることで、エンゲージメントを高めます。視聴者からの質問を動画にまとめて配信することで再生数が伸びやすいです。
- 企画系やVログ:進行中の企画(例えばダイエット記録)や日常を共有するVログは、視聴者との個人的なつながりを強化し、フォロワーのロイヤルティを築きます。
これらの要素を踏まえ、個性を活かしながら視聴者の興味を引きつける内容を心がけることが、TikTokで成功する鍵です。人気のTikTokerの動画を見ると、視聴者を巻き込んだ動画作りをしています。配信する動画の完成度も重要ですが、配信者本人を「いかに気に入って貰えるか」が1番重要な指標となっています。また自分が他の人の動画を見る時に、本当に良かった場合はコメントを残すなどアクションをしましょう。コメントがきっかけで、フォロワーになってくれる人も少なからずいます。
YouTubeとの連動がもたらすメリット
TikTokとYouTubeを連動させることは、それぞれのプラットフォームの長所を活かし、より多くの視聴者にリーチする効果的な方法です。以下は、両プラットフォームを組み合わせることの利点です:
連携のメリット:
- 視聴者層の拡大:TikTokで注目を集めた動画をYouTubeでさらに詳細に解説することで、異なる視聴者層にアプローチできます。
- 総再生数の増加:TikTokでバズった内容をYouTubeでも展開すると、総再生数が増え、より広範な影響力を確保できます。
YouTubeとTikTokの特性:
- YouTube:長い動画が可能で、詳細な内容やストーリーテリングが展開しやすい。教育的な内容や複雑なテーマに適しています。
- TikTok:短いフォーマットと高いエンゲージメントが魅力。トレンドを活かしたクイックコンテンツに最適。
具体的な連携方法:
- 同一コンテンツのクロスポスト:TikTokで短いプロモーションビデオを公開し、完全版をYouTubeにアップロード。
- 相互プロモーション:各プラットフォームの動画で他のチャンネルを推奨し、フォロワーに両方のプラットフォームへのアクセスを促します。
これらの戦略を利用することで、異なる特性を持つプラットフォーム間でシームレスにコンテンツを展開し、最大限のリーチとエンゲージメントを達成することが可能です。
TikTokのバグと対処法
TikTokを使っていると、時々バグに遭遇することがあります。コメントが表示されなかったり、動画がアップロードできなかったりする問題です。これらのバグに対処する方法を知っておくと便利です。
バグへの対応策:
- アプリの再起動:多くの問題はアプリを再起動することで解決します。
- アプリの再インストール:再起動だけでは解決しない場合は、アプリを一度アンインストールしてから再インストールしてみてください。
- 再ログイン:再ログインすることで、解決する場合があります。
- 運営への問い合わせ:問題が解決しない場合は、TikTokのサポートチームに連絡を取ります。ただし、返信がないこともありますので、少し時間を置いてから再度試してみることが推奨されます。
これらの対処法を試すことで、バグによるストレスを最小限に抑え、TikTokの使用体験を向上させることが可能です。
InstagramやYoutubeでは不具合はあまり見かけないですが、TikTokは不具合が多いような気がします。
検索からの流入の重要性
TikTokでの成功は、シェアだけでなく、検索を通じた視聴者獲得にも依存します。検索機能を活用して視聴者を増やす方法を理解することが、フォロワー増加につながります。
検索最適化のポイント:
- 効果的なハッシュタグの使用:動画の内容に関連するハッシュタグを選び、ターゲットとなる視聴者に適切に届けることが重要です。
- タイトルと説明の最適化:明確で魅力的なタイトルと説明文を用いることで、検索結果でのクリック率を高めます。
検索流入のメリット:
- 持続的な視聴者獲得:一度検索でヒットすると、その動画は長期間にわたって視聴者を引きつけ続ける可能性があります。
- 未発掘の視聴者層の獲得:お勧めではなく、直接検索を通じて新しいファンを獲得できるチャンスがあります。
成功の事例:
- ユーザーが検索しやすいハッシュタグを用いた動画は、長期間にわたり安定した視聴数を維持し、次第にフォロワー数も増加していきます。
検索最適化を意識することで、TikTokでの可視性と影響力を大幅に高めることができます。これにより、より多くの人々が動画を見つけて視聴する機会が増え、結果としてフォロワー数の増加につながります。
下記の画像は、TikTokの検索からの流入が多い動画のアクセス解析結果です。大半が検索経由になっています。
おすすめにのらない場合の対応策
TikTokでの成功は、おすすめに掲載されることで大きく左右されます。しかし、全ての動画がおすすめにのるわけではありません。おすすめにのらなかった時の対策を理解することが重要です。
おすすめにのらない場合の対処法:
- 動画の再投稿:初投稿時に再生数が伸び悩んだ場合、動画を削除して改めてアップロードすることが有効です。投稿タイミングの変更も考慮しましょう。
- 内容の見直し:おすすめに載せる基準に合わなかった場合、内容を見直して、より魅力的でエンゲージメントを高める要素を追加することが重要です。
注意すべき点:
- 警告の理由を理解する:時折、「おすすめフィードに不適格」という赤文字での警告を受けることがあります。この警告があった場合、その動画の内容を根本的に見直す必要があります。
再アップロードの成功例:
- 再アップロード後に大幅に再生数が増加するケースが報告されています。特に、時間帯を変えて再アップロードすると、異なる視聴者層に届きやすくなります。
TikTokでの可視性を高めるためには、おすすめに載るための戦略を常に練り直すことが必要です。動画の再投稿や内容の見直しを通じて、最適な結果を追求しましょう。短時間に複数の動画をアップロードするとスパムとして判定されてしまう恐れもありますので、時間を空けてアップロードするようにしてください。
また特定のジャンルで、同じような動画を投稿していると、突然おすすめに載らなくなる事がありました。著者の体験談ですが、そのような状況になったら、何か別ジャンルのダミーの動画(10秒程度のでOK)をアップし、後日今までと同じような動画をアップロードしてみてください。おすすめに載る場合があります。
1つ1つの経験が全て勉強になる
TikTokでの経験は、成功だけでなく失敗からも多くを学ぶことができます。動画制作の過程で得られたノウハウは、非常に貴重なものです。
学びのポイント:
- 動画のパフォーマンス分析:どの動画がよく見られているかを把握し、人気のあるテーマやスタイルを理解する。
- 編集技術の向上:反響が大きかった編集手法やエフェクトを活用し、視聴者の関心を引き続き引く方法を学ぶ。
失敗からの学び:
- 情報の正確性の確認:過去にアップロードした雑学系の動画で、チャットGPTで作った文章で誤った情報がありました。GPTなどのツールで生成された内容も間違いがないか再チェックすることの重要性。
- エンゲージメントの重要性:視聴者の反応を見て、どのようなコンテンツが好まれるかを分析する。
実践的なアプローチ:
- 定期的な振り返り:月に一度はどの動画が成功し、どの動画が失敗したかを評価し、改善点を見つけ出す。
- 継続的な学び:新しいトレンドやツールを学び、動画制作に取り入れることで、内容を新鮮に保ち続ける。
どのような動画コンテンツを作れば(企画、編集方法など)、需要があるのか失敗と改善を繰り返すことで、感覚的ですがノウハウを身につけることができます。
お小遣い稼ぎの副業としてTikTokを利用する方もいれば、個人ビジネスとして起業される方もいます。
下記の画像は、動画分析の画面です。1枚目の動画は、再生数が3000回ですが、イイネなどの反応が少ないので、テコ入れする必要があります。同じような動画を作っても、そこまで再生数は伸びません。2枚目の動画は、再生数は1000回と少ないですが、イイネなどの反応が多いです。少し工夫すればもっと良い動画になります。
YouTubeとの比較を通じて各プラットフォームのメリットを理解する
TikTokとYouTubeは、ビデオコンテンツの展開において異なる強みを持っています。これらの違いを理解し、戦略的に活用することで、クリエイターはより広範な視聴者にリーチし、効果的にエンゲージメントを高めることができます。
YouTubeとTikTokの主な違い:
- コンテンツの長さ:
- YouTube:長いフォーマットに適しており、詳細な解説、ストーリーテリング、教育的な内容が展開しやすい。
- TikTok:短いコンテンツ(動画の長さは10分以下まで)が中心で、素早く消費されるエンターテインメント向け。即効性とトレンドに敏感。
- ターゲット視聴者:
- YouTube:全年齢層にわたる広い視聴者層を持ち、多様な興味やニーズに対応。
- TikTok:主に若年層が多く、ダイナミックで創造的なコンテンツが求められる。
- 機能と利用の柔軟性:
- YouTube:動画のカスタマイズ、広告収入の可能性、詳細な分析ツールを提供。
- TikTok:編集ツールが豊富、バイラルになりやすいアルゴリズム。
ショートフォームとロングフォームの適用例:
- ショートフォーム:TikTokでトレンドを活用し、短時間で情報を伝えるエンゲージングなビデオを作成。
- ロングフォーム:YouTubeで詳細な内容を深堀りし、視聴者に価値を提供するための広範なトピックを扱う。
業者問題と規制の違い:
- TikTok:規制が緩く、スパム業者が多いことから生じる課題があり、適切なフィルタリングが求められる。ブロックしても次から次へと湧いてくる。
- YouTube:より成熟したプラットフォームで、広告ポリシーが厳格に適用され、スパム業者問題が少ない。
クリエイターとしては、これらのプラットフォームの特性を理解し、それぞれのメリットを最大限に活用することが重要です。これにより、内容の質を向上させ、より多くの視聴者との接点を確実に築くことが可能になります。
さいごに
1年間のTikTokの旅は、単なる動画投稿以上のものでした。このプラットフォームは私に新たな視点を与え、創造性を最大限に引き出す方法を教えてくれました。紹介した「わかったこと〇選」を通じて、皆さんが自身のTikTok体験をより豊かなものにするためのヒントを得られたことを願っています。TikTokの世界は絶えず変化し続けていますので、学び続け、常に新しい試みを恐れずにチャレンジしてください。それが、最終的に豊かなコンテンツを創出し、多くのフォロワーを獲得する鍵となります。
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