著者がHSK1級を受験した体験記です。HSK1級の難易度や勉強時間の目安、受験の申込、試験対策の勉強、実際に当日試験を受けてみての感想や気づいた点をまとめています。
こちらの記事では、無料でHSK1級の単語を勉強できます。記事の下の方にあります。
- こちらの記事は、HSK1級をこれから勉強してみたい方に向けた記事です。
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- 記事を書いた人は、HSK1級を合格した人が執筆しています。
1年を通し、日本の各地で試験が実施されています。試験の申込も、比較的早い段階から受付していますので、スケジュールは立てやすいかもしれません。また試験会場が少なく、地方の人は、主要都市での受験をされる方が多いようです。ちなみにHSK1級の受験料は3850円でした。
また外国語のスキルは持っていて損ではなく、むしろ重宝されます。若いうちからどんどんスキルを身につけていくことで、実績と結果を残しやすくなります。
HSK1級の勉強について。実際に対策したこと。
HSK1級の資格取得を目指した理由(2つ)
HSK1級の資格取得を目指した1つ目の理由は、中国人の妻と、妻の娘との交流を深めることです。
妻と結婚したのは2018年で、日々の会話はほとんど日本語です。そこで私自身が少しでも中国語を習得できたらと思い、HSKの受験を決めました。娘に関しては、日本語がほとんどできず、交流が難しいです。
HSK1級の資格取得を目指した2つ目の理由は、中国へ旅行した時に、最低限のコミュニケーションが取れないといろいろ不便であることです。
過去に中国のハルビン市へ旅行に行き、旅行記をまとめています。良かったらそちらもご覧ください。
- 関連記事:ハルビン市の旅行記
HSK1級は、2024年に受験し無事合格することができました。次のステップを目指し、中国語の勉強を継続しています。
同じような理由で、中国語の習得を目指している方は、是非友達になってください!
HSK1級の試験対策は、どれくらいの勉強時間が必要なのか?
HSK1級では、大学で学ぶ第2外国語のレベルと同じなので、勉強時間の目安は150時間くらいとされています。個人の能力によって、勉強時間は変動すると思われますので、勉強開始から試験の申込までは余裕を持ってスケジュールを立ててください。
私の場合は、休日が無いので、まとめてHSKの勉強にあてることができませんでした。空いた時間を少しずつ利用し勉強していました。1日に30分の日もあれば、寝る前に2時間くらい勉強した日もあります。
単語の対策
HSK1級に出題される対象の単語はせいぜい400語くらいなので、全て覚えるまではさほど時間はかかりません。半分くらいの単語は、日本語の漢字と同じなのでピンインを覚える程度で良いです。日本語の漢字と全く異なる漢字を覚えるだけで良いです。
わたしが使ったHSK1級の参考書は、「新HSK1級 必ずでる単」という書籍です。中古で100円で買った物です。単語と簡単な文法が記載されています。

この記事では、HSK1級の単語を簡単に勉強できるウェブアプリが、記事の一番下にあります。利用してみたい方は、無料なので是非使ってみてください。
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ヒアリングの対策は、2点
HSK1級は、基本的なレベルなので、ヒアリングの対策は難しくありませんでした。実際にわたしがHSK1級のヒアリング対策として、実践したのは2点です。
まず1点目は、HSK公式アプリをダウンロードし、中国語の例文を何度も繰り返し聞きました。
HSK1級の試験に出題される問題は、アプリ内の例文とほとんど似ています。公式アプリでは、過去問などを中心に、構成されています。単語、例文、ヒアリング全て実装されています。1部は無料で使えますが、大半の部分は有料となっております。高くないので、お金に余裕があれば利用してみてください。
わたしは、無料の範囲でアプリを使いました。アプリの画像を貼っておきます。
2点目のヒアリング対策として、Youtubeの中国の聞き流し動画をひたすら聞いていました。
最初のうちは、なかなか聞き取れませんでしたが、何度も聞いていると耳が慣れてきて、単語単体ではほとんど聞き取れるようになりました。複数の単語が連結するような例文だと、うまくヒアリングができないことがありましたが、今期強く聞いているうちに、慣れてきました。
最初の30日くらいは、ちょっと長い中国語の文章になると、何を言っているかわかりませんでした。60日くらい経過してくると、聞きなれた単語が出てくる中国語の文章は徐々に聞こえるようになりました。
YoutubeやTiKToKで、HSK1級の練習の動画を配信している方が多数いるので、参考にしてみると良いです。
基本的なフレーズは何度も聞くしかありません。単語を一通り覚えたら、フレーズを覚えましょう。
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HSK1級を受験してみた結果、体験談など
実際にHSK1級を受験してみたので、簡単にまとめてみました。
HSK1級の試験の概要
1級の試験内容
ヒアリング15分 ヒアリングの予備時間3分 筆記17分
ヒアリング20問 筆記20問 計40問
配点は100点ずつ。合格120点/200点
HSK1級は、基礎を確認するレベルです。筆記の問題は、教科書の入門レベルがわかっていれば難しくありません。難しいのはヒアリングです。
またヒアリング試験では、全て中国語でアナウンスされます。日本語で「これから第1問を始めます」などはありません。受験される方が、全て日本人であるというわけではありません。
結果は、試験の実施日の一か月後に、公式サイトにて確認することができます。
HSK1級を受験してみて、試験当日の様子などの体験記
実際にわたしが受験し、気づいた点をまとめてみました。わたしは住所が栃木県で、関東地区で試験に申し込みました。当日の試験会場は東京でした。
試験会場までについて
- わたしの場合、栃木から東京までで移動に4時間かかり非常に時間がかかった。地元開催があれば極力地元で受験した方が負担が少ない。
- 駅から試験会場まで、張り紙がありわかりやすい。
- 試験会場にも、HSKの案内をしてくれる人が点在しており、間違えないよう誘導してくれる。
- 早く着きすぎると、待つ必要があり、ベンチなどが用意されていないので、電車で行く人は駅のフォームのベンチで少し休むと良い。
- 試験会場を誘導してくれる人、試験監督などみんな優しいし、丁寧に説明してくれる。
試験会場のいたるところに、案内があり、わかりやすいです。
試験会場の様子や試験について
- 鉛筆と消しゴムを忘れた方がいたが、試験監督に申し出て借りることができた。
- HSKの初級レベルということもあり、10~20代の方がほとんどでした。
- 試験会場の受付には受験票を印刷して持参しても良いし、携帯で受付用PDFを掲示するのもあり。著者はPDFを選択。
- 試験中の注意事項は、いろいろ設けてあり厳しい。レッドカード一発退場で、イエローは2回目で退場となり、「なぜ退場なのか?」は試験後に試験監督に聞けるとのこと。
- 開始は定刻ではなく、説明など終わって、そこからスタートする。チャイムと同時にではない。
- 著者は腕時計を忘れたが、筆記試験の時に、終了5分前にアナウンスがあり、時計が無くても問題ない。筆記試験は17分だが、10分程度は余裕があった。
- 試験当日、1つの教室に30~40人くらいでしたが、1割ほど空席があり、当日欠勤される人が意外と多かった。
- 試験終了後に、問題用紙と回答用紙を回収されます。試験監督が用紙の枚数をカウントしている間、申し込みメールにアンケートが届くので、アンケートの記入を依頼される。(PCメルアドの場合は、後日)
- 受験者が多かったのか、予定の受付開始時間より前倒しで受付が開始された。
- 受験する階級により、試験の建物や教室が異なるので、案内人に聞くのがベスト。
- マークシート用紙に、必要事項を記入する。試験開始までに書き終える。
机の上に、マークシート用紙と、注意事項が記載された用紙の合わせて2枚が、既に配布されています。
試験会場にはHSKのパンフレットが無料で配布されていました。李姉妹の写真も記載されています。李姉妹のYoutubeチャンネルは、チャンネル開設当初から登録していつも視聴させて頂いております。
HSK1級を受験した結果→満点でした
今回の記事で紹介している勉強方法でHSK1級を受験した結果は、合格しておりました。HSK公式サイトで確認できます。試験から50日後くらいに、成績を確認することができます。受験日は2024年4月21日です。
HSK1級の試験を受ける前は、ヒアリングがやや不安でしたが、過去問とほとんど似ていたということもあり、簡単に攻略できました。1~2問は、確実にわからなかった問題がありましたが、消去法でなんとか満点を取ることができました。
- 筆記:100点
- ヒアリング:100点
- 合計:200点(満点)

受験の二か月後に合格通知(紙媒体)が届きました。

HSK1級の無料ウェブアプリ
当ブログでは、HSK1級の単語を無料で勉強することができます。有料のアプリにお金を払いたく無い、無料で単語を勉強したいという方に向けて作成しました。
仕様は以下のようになります。
- HSK1級の試験に出てくる単語を全て網羅しております。
- 日本語モード、中国語モードを切り替えることができます。
- 何度か正解した単語は除外され、間違えた単語は何度も出題されます。
- すぐに勉強できますので、インストールしたりダウンロードの必要は一切ありません。
さいごに
簡単にまとめてみます。
- HSK1級は、初級レベルで簡単である。
- 勉強時間の目安は150時間ほど。
- HSK公式が配布しているアプリで過去問を勉強できる。
- ヒアリング試験は難しい、筆記試験は簡単。
- 配点はヒアリング100点、筆記100点で、合計120点で合格できる。
関連ウェブサイト
- 参考URL:[HSK公式サイト]HSK 日本で一番受けられている中国語検定
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