動画コンテンツの市場規模が拡大し続けており、個人だけではなく企業も動画作成に参入するようになってきています。そんな動画コンテンツの作成に関する基本的なことをまとめてみました。
- この記事では動画コンテンツの作成の基本的なことをまとめています。
- ターゲットは、動画を作ったことが無い素人の方に向けた内容となっております。
著者が実際にやってみて効果のあったこと、知っておいて良かった事などをまとめています。
動画コンテンツについての知識
個人の動画・企業の動画
現在、情報発信の媒体として、ホームページやブログより、動画コンテンツが主流になってきています。
- 個人で趣味やお小遣い稼ぎを目的として作る場合
- 企業で商用利用として作る場合で
だいたいこの2パターンになります。個人と企業では、クオリティーも作成にかかる費用も違ってきます。
こちらの記事では、「個人が作成する動画コンテンツ」について話を進めていきます。
個人で動画を作り発信している方は年々増えてきています。一部の方は収益化に成功し、お小遣いを稼ぐかたもいらっしゃいます。
動画作成前の心得
まずは、自分ならどんな動画が作れるのかを考えます。この段階では視聴者を意識するのは二の次で、問題ありません。
人気が出る動画の共通点として、いかに『感情を引き起こせるか』です。「面白い!」「感動した!」「驚いた!」などです。これらの感情が引き起こせれば、視聴者はまた見たいとなります。この『感情』に関しては、動画作成の基本中の基本です。
ネットでコンテンツを発信する方法として以下の2つがあります。
- 文章や画像のコンテンツ:ブログやホームぺージ
- 動画のコンテンツ:YoutubeやTikTok
作成するコンテンツが、どちらの手段で発信した方が、需要があるのか。例えば、プログラミングのサンプルであれば、動画よりブログの文章の方が伝わりやすい。逆に、旅行系のコンテンツであれば、ブログより、映像で伝えたほうが、魅力的に感じます。
例えば、旅行が好きならば、旅のVLogとして観光地を撮影し、動画を編集して発信します。その観光地に行ったことが無い人、旅行に興味がある人がターゲットになります。
どのような動画を作るか、作れるのかを考えます。
動画の作成・編集についての知識
動画作成はパソコンが基本
動画を作成する方法として、主に2つあります。
- パソコンで動画作成
- スマートホンで動画作成
綺麗な動画を作る場合は、ほぼパソコンが必要不可欠と言っても過言ではありません。
スマートホンでは、動画作成ができない事はありませんが、限定的な事しかできません。動画編集向けのアプリはたくさんありますが、効率的な面も考えてパソコンの方が、断然有利です。またスマートホンでは、動画を編集するための機械ではありませんので、容量も少なく動画をいくつか撮影したら、満タンになってしまいます。
その反面、パソコンでの動画作成は、容量も沢山あり動画の編集のためのソフトウェアがたくさんあります。実際にプロの方(業者の方)が使うような動画作成ソフトも、個人で使うことができます。
手元にあるスマートホンで動画を撮影し、TikTokやYoutubeにアップロードするのも可能です。手元にパソコンが無く、まずはスマートホンで動画作成をやりたい方は、すぐに出来ますので、早速トライしてみてください。ライブ配信などは、動画の作成や編集は関係なく、撮影しているのがリアルタイムで発信されますので、手元のスマートホン1台あればできます。ライブ配信の条件は、登録するサービスによって異なります。
動画作成に必要なパソコンのスペックは?
動画作成にパソコンを使いたくないという方は、読み飛ばしてください。
パソコンで動画を作成する場合に、スペックの低いパソコンでは満足のいく操作はできません。
推奨するパソコンのスペックは以下のようです。
- CPU(中央演算処理装置):動画編集では多くの処理が必要とされ、高性能なCPUは作業を速めることができます。Intelのi5やi7、AMD Ryzen 5以上が一般的に推奨されます。
- RAM(メモリ):最低でも16GBのRAMを推奨しますが、4Kや8Kの高解像度動画を扱う場合は32GB以上が望ましいです。
- グラフィックスカード(GPU):専用のグラフィックカードがあると、動画のレンダリングやエフェクトの処理が格段に速くなります。NVIDIAやAMDの中から選ぶと良いでしょう。
- ストレージ:SSD(ソリッドステートドライブ)は、HDD(ハードディスクドライブ)よりも高速で動作します。動画ファイルはサイズが大きいため、大容量のSSD(最低でも512GB)が推奨されます。
- ディスプレイ:高解像度(最低でも1080p、理想的には4K)のディスプレイを選ぶと、細部まで精密な編集が可能です。
パソコンで動画を作成・編集する場合に、いくつかのアプリケーションを同時に起動しながら行うこともありますので、ある程度のスペックは必要になります。安いパソコンでも動画の作成・編集はできますが、画面がカクカクしたり、アプリケーションを起動するのを数分まったりと、非効率的になってしまいます。
例えば節約のため、4GBのメモリを搭載したパソコンで動画作成するとします。正直、かなり厳しいと言えます。動画編集では、高解像度の動画ファイルを扱うために多くのメモリを消費することがありますし、複数のアプリケーションを同時に開いて作業する場合も多いため、メモリの不足はパフォーマンスの低下に直結します。
最低でも16GBのRAMを搭載したパソコンを使用することをお勧めします。4K編集など更に高いスペックを要求される場合には、32GB以上を目指すと良いでしょう。
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動画作成に必要なパソコンのアプリケーションは?
動画作成・編集使うアプリケーションとして、無料と有料があります。
無料版の特徴として、最低限の機能(カット、トリム、トランジション)は実装されていますが、高度なカラーグレーディング、3Dエフェクト、複雑なオーディオミキシングなどの機能は制限されている場合があります。
また公式のサポートが限定されているか対象外になってしまうことがあります。さらには、エクスポートする動画にウォーターマークが入っていたり、商用利用不可になる場合があります。
こちらの記事では、個人レベルで動画を作成する方を対象としておりますので、無料版のアプリケーションを推奨します。慣れてきたら無料版から有料版にアップグレードするのも良いかと思います。
無料版の動画作成編集のアプリケーションを1つ紹介します。「Clipchamp」というアプリケーションです。
Clipchampは、Microsoftが提供するブラウザベースの動画編集アプリケーションで、簡単に動画編集することができます。どのスキルレベルのユーザーでも高品質のビデオを作成し、編集することができます。Clipchampは、基本的なトリム、スプリット、テキスト追加、特殊効果、トランジション、音楽追加などの機能を提供しており、グリーンスクリーン効果やAIによるボイスオーバーなどの高度な機能も利用可能です。Clipchampは無料プランでも高品質(1080pまで)のビデオをエクスポートが可能です。
動画作成の企画
動画の編集は必須
動画によっては、修正前のままで問題ない場合もありますが、基本的に動画のクオリティーを飛躍的にアップさせ、視聴者に楽しんでもらえる動画作りは重要です。
音量に制限のある場面で動画を視聴されている方、耳が不自由な方にとっては、テロップがあると非常に視聴しやすくなります。ちなみに、中国ではほとんどのテレビ番組に、当たり前のようにテロップが入っています。初等教育を終えていない人がいたり、国が広く方言が通じないなど理由があるそうです。
編集次第では、ごく普通の動画でも、見ごたえのある動画に変身する場合があります。サウンドを入れただけ、テロップを入れただけで、全く別の動画に生まれ変わります。動画の編集は、clipchamp(無料の動画編集ソフトでOKです)。clipchampに関する記事は、わたくしの過去記事を参考にして頂ければ。
企画1:ジャンルを決める
どんなジャンルの動画を作成するのか。そのジャンルに関して知識は必要なのか・必要ないのか。大雑把なジャンルを確定する必要があります。
例えば、
- 学習系(英単語・英文の例文など)
- 旅行系(旅行以外に、地元の動画でも)
- スキル系(ダンス、歌唱、他)
- エンタメ系(お笑い、企画系)
- 自己啓発系
- ライフハック系
- 仕事系
- トーク系(ノンジャンルだと需要が無いかも)
学習系は、その動画を見ながら勉強する人にとっては、とても魅力的な動画となります。どのような方法で作成するのかにもよりますが。単語系の説明なら、1つ1つ詳しく説明しなくても意味だけ記載すれば問題ありません。動画を閲覧する人は、どちらかと言えば、ヒアリングの方の動画を求めています。また勉強系の動画では、間違えてしまうのは、回避したいところです。
旅行系は、特に知識が無く、いかに魅力的な動画を撮影できるかが重要となります。その場所に行ったことがない人が、『行ってみたい!!』と思えるような動画を作ります。撮影の仕方、編集の仕方で、動画の魅力はアップします。また地元の紹介動画でも、需要はあります。違う地域に住んでいる人からすれば、自分の地元は、遠い観光地みたいなものです。地元で自分しか知らないお勧めの場所があれば、どんどん動画にとってアップしても良いでしょう。同じ地元の人が閲覧し『こんないいところが地元にあったのか!?』と興味がわくはずです。
スキル系は、ダンスでも、歌を歌う動画でも良いでしょう。実際にYoutubeで自身が歌う動画がバズって、テレビ番組の素人歌合戦番組に出ていた方もいました。スキル系は、特に動画編集もコストも何も必要ないので、スキルに自身がある方は、是非チャレンジしてみるのも良いでしょう。
エンタメ系は、いかに視聴者に興味を持ってもらうか、また見たいと思われるネタなのか。たまたま撮影していたら起こったハプニング系で、1つの動画だけバズるようなことは、稀にありますが、継続となると、かなりの企画力が求められます。法律ギリギリな動画をアップしている方も、たまに見かけますが、常識の範囲内で、動画を作成することをお勧めします。
自己啓発系は、自分だったらこのようにし、知識や能力を向上しますと説明するわけですが、正直に言うと、継続は難しいかもしれません。ネタが限られますので。もし動画が100も200も出てきたら、視聴者はわけわからなくなりそうです。であるならば、テーマを絞って、1つのテーマに詳しく説明する動画を作ったほうが良いでしょう、例えば部下の育成について、〇〇な場合、△△なことが起こった場合といったように、ケースごとの対処法動画です。
ライフハック系は、車中泊、節約術、その他生活の知識みたいな動画です。例えば、車中泊の動画であれば、車内で生活する様子、車内の改造した様子など普段見れないような光景は、視聴者にとって非常に新鮮です。生活の知恵として、例えば「このように窓を拭いてみたら驚くくらいピカピカになった」といった動画であれば、視聴者にとって動画を見ることで1つ勉強できた!と感謝され、非常に喜ばれます。
仕事系は、いろいろありますが、例えば、ゴミ屋敷の片づけ・汚れた絨毯を洗浄する動画が、SNSではよく見かけます。ただ仕事をしているだけの動画なのですが、普段経験できない仕事だからこそ、視聴者にとっては非常に興味関心のあるジャンルと言えます。
トーク系は、実際に顔出し(音声のみでも大丈夫)する場合がほとんどですが、テーマの絞りが重要です。「今日、これ食べた」「映画を見てきた」などのテーマだと、正直需要がありません。ただし、一部を除いてです。この一部とは、ビジュアルです。TikTokでも、Youtubeでも、ありきたりテーマで、しゃべっているだけの動画を、たくさんユーザが視聴しています。Tiktokだと多い方だで50万人くらいのフォロワーさんがいます。正直、モデルクラスの美人さん(ほぼ全員顔出しの方)ばかりの方です。
他にも、ジャンルは様々です。「ビジネスで成功した手法」「美味しい料理法を公開!」など、再生回数の多い動画を見るとどれも魅力的です。自分で、短編映画を作って公開している方もいます。カップルで動画の制作から出演までされている方もいます。
動画作成を始めたばかりの方は、手始めにショート動画の作成から進めると良いかもしれません。
企画2:ネタ作り
動画のジャンルが決まったら1つの動画のネタを考えていきます。
- 動画の長さ:1分以内のショート動画にするのか、10分超えにするのか。
- テーマ:1動画1テーマが理想。
- 音楽:動画内で使う音楽は何を使うのか、どのタイミングで流すのか
- テロップ:どのタイミングでテロップを入れるのか
- セリフ:どのようなセリフなのか、簡単に台本を作る
- 効果音:どのタイミングで、どのような効果音を入れるのか
全体の構成が決まったら、動画作成を始めます。
公開した動画の反応によって、動画の改善を行い、より品質の高い動画を作成していきます。
まずは10分以上の長い動画を作るのではなく、1分以下のショート動画を企画・作成することをおすすめします。
サイトに登録
Youtube TikTok Instagram ニコニコ動画に登録
動画を作ったら、たくさんの人に見てもらうために、ネット上にアップロードしなければなりません。動画を扱っているサービスとして、以下の4社に登録しておけば良いです。
国内で動画コンテンツを利用している人は、この4社のいずれかを利用しています。
パソコンユーザは、各サイトで会員登録をします。スマートホンなどのモバイルユーザは、専用のアプリケーションがあるので、ダウンロードし会員登録します。
ASPに登録
自分の作成した動画でお小遣いを稼ぎたい場合は、ASPに登録します。お小遣い稼ぎに興味がない方は、読み飛ばしてください。
アフィリエイトに関するASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)について説明します。
アフィリエイトASPは、広告主とアフィリエイター(広告を掲載する人)の仲介役として機能するサービスです。広告主はASPを通じて商品やサービスの広告を提供し、アフィリエイターはその広告を自身のウェブサイトやブログに掲載します。ユーザーがその広告をクリックして商品を購入したり、サービスに登録したりすると、アフィリエイターは報酬を得ることができます。
ASPの大手のA8.netでは、TikTok・Youtube・Instagramでの収益化のためのプログラムを準備しています。上記の3社では、個人のプロフィールのページに、広告を掲載することができます。
ASPで登録し、広告を取得し、自身のプロフィールページにリンクを貼ります。視聴者がリンクをクリックして、物が売れたりサービスに登録したりすると、お小遣いをゲットできる仕組みです。
登録は簡単です。TikTok・Youtube・Instagramのいずれかのアカウントを取得し、動画をアップロードしたタイミングで、ASPに登録します。動画でお小遣い稼ぎに興味ある方は、A8の広告を貼っておきますので、是非ご利用してください。
多くの人に動画を見てもらうために
品質の高い動画を意識すること
これから作成しようと思う動画は、既にウェブ上ではたくさん出回っており、作成しても再生回数がそこまで伸びないのでは?
そんな時は、初心に戻り、『いかに感情を引き起こせるか』を思い出してみることです。競合に勝ち抜くためには、
- 他の方には無いアイディア(独自性)
- 視聴者の意見を取り入れる
- 他者に負けない情報力
- トレンドを把握する
この辺りが重要になると思います。
動画を作成する上で『継続的改善』というキーワードをあげたいと思います。ビジネスでも良く使われますが、”現時点”の品質の良し悪しはあまり意識せず、”継続して改善していく”ことが可能なのかということです。結果がついてこなくても、現時点より”改善”できたのか、それを”継続”できたのか、非常に重要な考えの一つです。
どのような動画が受けが良いのか、再生されやすいのか、自身で研究し動画を作成するたびに、品質をアップさせていきます。視聴者は品質の高い動画を求めています。
再生回数が上がりにくい理由は?
再生回数が上がりにくいのは、何か要因があるかもしれません。
- 感情を引き起こせるレベルに達していない
- 宣伝力が弱い(SNSをうまく使えていない)
- ユーザが検索しやすそうな#タグ付けができていない
- サムネイルが魅力的ではない
バズる前には、皆さん様々な努力をされています。検索されやすそうなタイトルやタグを選んだり、サムネイルを魅力的なものにするなど。シリーズ化して、また見に来てもらえるよう工夫するとか。
SNSで、動画の閲覧をしていても、こんなにクオリティーの高い動画を発信しているのに、なぜフォロワー数が少ないのだろう?と自分なりに見てみると、やはり動画を見て頭に入ってこないとか、情報が浅かった、キーワード選びに失敗しているのかな?とおもったりします。ちょっと改善すれば、フォロワー数が10倍・100倍になりそうな人は、たくさんいました。
需要と供給のバランスもありますが、飽和状態のジャンルで動画を投稿し続けていてもあまり効果がありません。どうしてもそのジャンルの動画を作りたい場合は、他者に負けないスキルが必要になります。ターゲットを絞り、視聴者の方の関心に合わせた動画作りが重要になります。
+αの努力も必要かもしれません。何気ない配信動画でも、他の配信者には無いような”独特なお面”だったり、”オリジナルな洋服を着て配信”だったり。あとは演出が独特であったり、毎回インパクトある場所での撮影だったり、ポーズだったり、ちょっとした一工夫だけで、視聴者を引き込むことができます。
動画市場は、まだ伸びていますので、何がバズるかわかりませんが、バズる要素は様々です。
とにかく継続することです。動画コンテンツを1年くらい扱えば、いろいろノウハウが身に付きます。
さいごに
1分の動画でも、企画から作成まで数時間かかる場合があります。作成した動画は、自分の資産になります。
動画を作ることで、どのような目標を達成したいのか意識すると良いです。フォロワーは何人で、再生数はいくらなのかなど、細かい目標があると、結果が出やすいのかなと思います。
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