パスワードの管理方法6選 パソコンで管理?スマホで管理?暗記?

生活の知恵
パスワードの管理

近年、ウェブサービスの市場が拡大する中、1人あたり平均で10から20以上のサービスを利用していると言われています。多くの方はさらに50以上のサイトやアプリケーションを活用しているとされ、これらのサービスを利用するにはアカウント登録が必要で、IDとパスワードを設定しなければなりません。

個人情報の流出事例が増加しており、その影響を最小限に抑えるためには、パスワードの使い回しは絶対に避けるべきです。したがって、異なるサイトごとに異なる強固なパスワードを設定することが必要です。利用サイトが多くなるにつれてパスワードの管理が大変になってきます。

パスワードの管理方法にはいくつかの選択肢があります。今回の記事では、どのような管理方法があるのかまとめてみました。

パスワードの管理方法

方法1:手書きノートでパスワードを管理する

ホームセンターなどで手に入るノートを1冊用意し、各サイトの情報をサイト名、ID、パスワード、必要に応じてメールアドレスや秘密の合言葉などをまとめます。変更が生じた場合は修正テープを使用して訂正を行います。

ただし、この方法はノートが紛失または盗難に遭った場合、被害が発生する可能性があります。そのため、パスワードの先頭3文字をダミーにするなどの対策を講じると安心です。

ノートが泥棒によって盗まれた場合に備え、パスワードの情報を隠す工夫が必要です。例えば、「このノートはパスワード記載あり!」といった目立つ表記は避け、見逃されるような控えめな対策が重要です。

もしも泥棒が侵入した際に、このノートが目に留まらないよう工夫することが重要です。パスワード管理ノートは他の貴重品と同じく価値があるため、慎重に取り扱い、万が一紛失や盗難が生じた場合には、即座に関連するアカウントのセキュリティ対策を講じることが重要です。

方法2:パソコンでのパスワード管理する

パソコンに慣れている方は、パソコンを活用してパスワードを管理することが便利です。特に、パソコンからアクセスするサイトのアカウント情報だけをパソコンで管理するのも一つの選択肢です。MicrosoftのWordやExcelは、そのような情報を整理・保管するのに適しています。これらのファイルにはパスワードをかけることも可能で、セキュリティを一層強化できます。テキストファイルはパスワードをかけることが難しいため、あまりお勧めされません。

ただし、Excelで管理する際には入力形式に注意が必要です。例えば、数字だけのパスワードを入力すると、「0254」と入力したら「254」になるなど、自動変換により書き変わってしまうことがあります。入力した内容が自動的に変更されないように入力時に注意する必要があります。

一方で、万が一の事態に備えて、パソコンにログインできなくなったり、パソコンが故障した場合、パスワード管理ファイルにアクセスできなくなる可能性があります。このリスクを軽減するためには、パソコンで作成したパスワード管理ファイルを別の場所にバックアップすることが重要です。例えば、USBメモリを使用してファイルのバックアップを取り、外部に保存しておくことで、セキュリティの向上に寄与します。また作成したファイルをメールなどで送信し、自身のスマートフォンに保管しておくのも良いかもしれません。

またファイルを誤って削除しないように気をつけ、万が一削除された場合はファイルを復元させなければなりません。

方法3:スマートフォンでのパスワード管理する

方法2と類似していますが、スマートフォンで使用するアカウント情報だけをスマートフォン内で保管することがおすすめです。

スマートフォンには、パスワード機能が組み込まれたメモ帳アプリが多く存在します。複数のアプリを試してみて、自分に適したものを選ぶと良いでしょう。他にはパスワードの管理に特化したアプリも多数存在します。

基本的に、パソコンやノートでの管理と異なり、スマートフォンは紛失のリスクが高まります。パスワードの扱いには十分な注意が必要です。アプリを起動する際に自動入力が設定されている場合は特に危険ですので、スマートフォンを使用するたびに手動でパスワードを入力するように心がけましょう。

また、複数のスマートフォンを所有している場合は、サブで使用しているスマートフォンにもパスワード情報を共有しておくと便利です。紛失した場合でも、サブ機でアカウント情報を変更するなどの対応が可能となります。

方法4:全てを記憶してパスワードを管理する

IDやパスワード、その他関連情報を全て記憶して管理する方法です。使用するサイトが少ない場合は、暗記だけで充分なことがあります。

ただし、都度問い合わせてパスワードを確認する手段があるため、忘れた場合に対処できます。ただし、毎回パスワードを忘れるようであれば、ログインの度に時間がかかり、効率が悪いと言えます。

全てを暗記するのが難しい場合は、規則的な文字列でパスワードを設定するアプローチも考えられます。たとえば、サイトの頭文字2文字+共通の使いまわしパスワード(2パターン程度)といった組み合わせがあります。

例えば、YAHOOの場合は「YH + 共通の使いまわしパスワード(パターンA)」、楽天の場合は「RC + 共通の使いまわしパスワード(パターンB)」といった具体的なパスワード設定が考えられます。

このような組み合わせにより、パスワードを完全に使いまわさずに、覚えやすい形で暗記することが可能です。

方法5: メールでのパスワード管理する

パソコンやスマートフォンを組み合わせてアカウント情報を管理します。

パソコンやスマートフォンのメール機能を利用し、アカウント情報が更新されたら、共有したいアドレスにその都度送信します。

アカウント情報を家族や配偶者などと共有している場合、一括で共有したいメールアドレスに情報を送信することで、管理が容易になります。

ただし、メールでの管理には以下の3点に留意する必要があります。

  1. 誤って誤送信しないこと
  2. メーラーのアプリにパスワード機能がないこと
  3. 暗号化に対応すること

パソコンからでもスマートフォンからでも利用可能な共通のウェブメールサービスを使用する場合、セキュリティ面で安心感があります。

方法6: オンラインのパスワード管理サービスでパスワード管理する

ウェブ上には、パスワードを効果的に管理するための様々なサービスが存在します。ただし、これらのサービスは個人情報を預けることになるため、慎重に選び、利用には一定のリスクが伴います。

例えば、銀行口座や証券口座など、重要な金銭に関わる情報の管理は避けるべきです。ウェブ版だけでなく、アプリのダウンロードが必要な場合もあり、サービスによっては有料であることも考えられます。また、無料版では登録の上限があったり、実用的ではない場合もあります。

さらに、外部のサービスに依存することで、そのサービスが利用できなくなるリスクも考慮しなければなりません。急な異常やネットワークの問題が発生した場合、そのサービスが使えなくなると、パスワードにアクセスできなくなります。

以上の理由から、パスワード管理ツールは重要な情報の保管には適さない場合があり、慎重に検討する必要があります。

さいごに

さいごにパスワードの管理方法についてまとめてみます。

  • 手書きノートで管理する場合は、ノートの取り扱いに注意
  • パソコンが出来るならば、WordやExcelで管理がお勧め
  • 暗記によるパスワード管理で、忘れても問い合わせが出来る。
  • ネットでパスワード管理は、リスクがある。

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