システムエンジニアは絶対にやめとけ

se 仕事に関すること
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SEの大変さや楽しさは何があるのか、また将来的にSEの仕事が無くなるのか?などに焦点をあて執筆してみました。著者が2003年から2006年まで一般企業でSEとして活動し、その後独立して個人でPC関連の仕事に従事してきました。この経験から得た視点をもとに、SEの仕事の魅力や将来について執筆してみました。

  • この記事ではシステムエンジニアの体験記を載せています。
  • 今後、システムエンジニアとして就職・転職を希望する方に向けた記事です。

システムエンジニアの体験談

著者
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著者が実際にシステムエンジニアとして3年3カ月活動してみて感じたことなどを記載します!

私がシステムエンジニアを希望した動機

大学時代から、プログラミングに興味があり、自作のCGIなどを制作し、ウェブ上で公開するなどしていました。その趣味が次第に仕事にも繋がればと考え、システムエンジニアというキャリアを選びました。

合同説明会や面接などを通じて、約20社と話をし、勤務地や業務内容、会社の歴史や規模、独立系であるかなどを検討し、いくつかの企業に絞り込んで就職活動を進めました。

実際にIT業界に足を踏み入れてみると、自分の能力を試してみたいという欲求や、システムエンジニアとしての経験を積みたいという思いが最も強かったです。採用面接で具体的に述べたかどうかは記憶にありませんが、おそらく同じような意思を伝えたのではないかと思います。

システムエンジニアの裏話

IT業界への初めての足掛かりを持たないまま、私はその内部に飛び込んだ際、予想以上の驚きに出会いました。その驚きを簡潔に箇条書きすると、

  • 労働時間が非常に長く、週に70時間以上、忙しい時には80時間以上の労働も珍しくありませんでした。
  • 長時間労働にも関わらず、残業代がほとんど支払われないという現実がありました。
  • 学ぶべきことが膨大であり、知識の不足は仕事の範囲を制限することにつながりました。
  • プロジェクトメンバーのスキルによって、個々の負担が大きいです。
  • 年齢が若いうちに業界から去る人が多く、40歳以上のSEを見かけることはまれでした。
  • 上流工程の設計不備により、理不尽な仕様変更が相次ぎ、かなり苦しめられました。
  • 他の職種と比較して、システムエンジニアの給料は低く、2年目で年収400万円というのも珍しくありませんでした。著者は200万円くらいでした。
  • 退職率が非常に高く、転職が当たり前という風潮がありました。同期の半数が3年以内に辞めていくのが当たり前の業界です。

著者が経験したプロジェクトの話です。これに加えて、裏側には書類の不正も横行していました。プロジェクトごとにプログラム品質に関する報告書が提出されますが、その数値は良く偽装されていました。バグの数が少なすぎると疑われるため、実際には存在しないバグを報告したり、逆にバグの数を過大に見積もったりすることが日常茶飯事でした。

また、内部設計書も粗雑なものが多く、プログラミングの際に参照する仕様書としては不十分でした。プロジェクトに新たに参加するメンバーが、仕様書を読んだだけでは理解できないケースも珍しくありませんでした。

裏話だけ聞くと、本当のブラック業界ですね。

「やりがい」より「仕事の辛さ」※実際のタイムカード記載あり

厳しい労働環境の中で、日々のストレスに立ち向かいながら仕事をこなすことが当たり前でした。しかし、その中で新しいことを学び、スキルを磨く喜びを感じることがありました。「こんなに成長できるんだ!」という実感が、やりがいの源泉でした。

しかし、やりがいよりも辛さの方がよく感じられました。低い給料に関してはあまり気になりませんでしたが、プライベートの時間が極端に不足していたことが、転職を決意させる原因でした。終電で帰宅し、2~3時間しか睡眠時間が取れない日々や、休日出勤が続く中で、「これが10年、20年も続くのか?」と自問しました。

私にとって、仕事を楽しむためには充実したプライベートの時間が必要でした。しかし、その時間すら与えられない会社に、これ以上貢献することが難しいと感じました。3年間も我慢しましたが、結局は転職を決断することになりました。

実際に当時のタイムカードがあったので転写しておきます。著者の2003年の12月のタイムカードです。9時出勤ですが、コーヒーを入れたり、掃除をしたり、先輩の机を拭くので8時20分頃の出勤です。確実に過労死ラインを超えています。

曜日 出勤 退勤 休憩 実働 備考
1 8.50 23.75 0.75 14.50
2 8.50 23.75 0.75 14.50
3 8.50 23.75 0.75 14.50
4 8.50 23.75 0.75 14.50
5 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
6 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
7 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
8 8.50 23.75 0.75 14.50
9 8.50 23.75 0.75 14.50
10 8.50 23.75 0.75 14.50
11 8.50 23.75 0.75 14.50
12 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
13 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
14 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
15 8.50 23.75 0.75 14.50
16 8.50 23.75 0.75 14.50
17 8.50 23.75 0.75 14.50
18 8.50 23.75 0.75 14.50
19 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
20 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
21 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
22 8.50 23.75 0.75 14.50
23 8.50 23.75 0.75 14.50
24 8.50 23.75 0.75 14.50
25 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
26 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
27 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
28 10.00 23.75 0.00 13.75 振替出勤
29 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
30 8.50 29.00 0.75 19.75 朝5時
31 10.00 29.00 0.00 19.00 振替出勤 正月休
合計勤務 484.75

土日は基本は休みなので、休日出勤ではなく、振替出勤として計上し後で休む約束でしたが、結局休めず「振替出勤」と「有給」は消化できずに退職しています。休憩は毎日2時間くらい引かれていますが、休めていません。30日で484時間ですので、1日16時間弱の勤務時間ですが、実際には半分くらいしか賃金が払ってもらえません。総支給20万円ちょっと(手取り13万円)の給料なので、時間給は500円に届いていません。コンビニのアルバイトの方が2倍儲かる計算になります。ちなみに辞めた2006年6月の賞与は6万円くらいでした。

ん??これおかしいよね?と感じたこと

著者がシステムエンジニアとして、実際に入社して退職するまでの間、「これは・・・おかしいのでは??」と感じた数々を紹介します。

  • 社長が朝礼で「土日に出勤している奴は全員クズだ。」と一言。(著者):プロジェクトの見積もりが間違っているのではと思いますが。まずは逃げずに働いている人に労いの言葉では??
  • 著者を含め3人が配属先の課長に最初に言われた一言「おまえら舐めてんの?」と一言。(著者):最初の挨拶がこれではダメでしょう…。
  • 試験前の半年で休日10日ほどで、試験に落ちてしまい部長が一言「不合格ってやる気あるの??」。(著者):試験勉強する時間を与えられないのですから無理ではないでしょうか?
  • 始業は9時なので、30分前に来て、フロアの掃除とかしなさい。(著者):時間外の未払いはNGでは?
  • コスト削減に1日45分、残業時は2時間の休憩を引きます。でも休憩は取らず仕事しろ。(著者):こんなことをやっているので、著者が2年目、3年目の時に新人が半分以上辞めてしまいました。
  • 隣のプロジェクトの先輩たちの会話「もう50日連続出勤だよ」「えっ俺なんて60日超えたよ」(著者):出勤するのが当たり前ということで既におかしい。
  • 教育担当が、新人と同じレベルである。(著者):採用時点で、そもそもおかしいのでは?
  • 著者が辞める4年目の6月で、入社時にいた人が半分くらいしかいない。(著者):入れ替わりが激しすぎる。
  • 480時間働いて、総支給が20万円について。(著者):これではシステムエンジニアが定着しない。
  • 著者が辞める時、沢山の引き留めはあったが、「あっそう辞めるの?お疲れさまー。」と。(著者):辞めるのがごく普通の光景は既におかしい。
  • 他の会社のシステムエンジニアの話「毎朝始発で帰ることになるが、土日が休めているので嬉しい」。(著者):週末は休むのは当たり前で、平日が毎日20時間勤務はおかしいのでは??

勤務した3年間を振り返ると、やはりシステムエンジニアは残業は当たり前で、サービス残業による低賃金であるということが定着していると思います。実際に転職の口コミサイトでは同様のことが書かれていたりします。

システムエンジニアを辞めた後の話

著者の実体験ですが、会社に在籍していた時は、血液検査も血圧もほとんどの検査で「要観察」「再検査」などが出ていました。システムエンジニアを辞めた翌年に、簡易的な健康診断を受けたら、全ての項目で良くなっていました。1日に働く勤務時間が異常なので、体を壊してしまいます。また視力も一時的に落ちてしまいましたが、退職と同時に回復しています。

会社在籍中に資格取得が強制だったので「基本情報技術者試験」の資格を取りました。会社を辞めてすぐに「ソフトウェア開発技術者試験(現在:応用情報技術者試験)」の資格も取得しました。システムエンジニアの業界から離れてしまいましたので、資格を保有していることは残りますが、業界を離れ長い年月がたったので、ほとんど忘れてしまったのでペーパー技術者です。

システムエンジニアについて

システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴

システムエンジニア(SE)に向いている人の特徴は多岐にわたりますが、以下に挙げる特性がその一端を示しています。

  • 論理的思考能力: SEは複雑な問題に対処する必要があります。そのため、論理的思考能力が高く、問題解決能力があることが重要です。
  • コミュニケーションスキル: SEはチームでの作業が主体となることが多いため、優れたコミュニケーションスキルが求められます。他のメンバーと円滑に協力し、要件を理解し、説明する能力が必要です。
  • 継続的学習意欲: 技術は日々進化しており、新しいツールや言語、フレームワークが登場します。SEには継続的に学習し、最新の技術トレンドやベストプラクティスに対応する意欲が求められます。
  • ストレス耐性: プロジェクトの期限に追われたり、複雑な問題に直面したりすることがあります。そのような状況下でも冷静さを保ち、効果的な解決策を見つけるためには、ストレス耐性が必要です。
  • 柔軟性と適応力: プロジェクトの要件や環境が変わることがあります。SEは柔軟に対応し、変化に迅速に適応できる能力が求められます。
  • 詳細志向: SEは細かな部分にも注意を払い、プログラムやシステムの詳細を把握する必要があります。そのため、詳細志向の人が向いています。

これらの特性が揃っている人は、SEとしてのキャリアに向いている可能性が高いでしょう。ただし、SEの仕事は多様であり、特定の特性だけが全てではありません。それぞれの人が持つ個々のスキルや興味に合わせて、自身の強みを活かすことが重要です。

 SEの未来展望

2035年頃までには、感情を持った汎用人工知能(AGI)が完成する可能性が高いと言われています。このAGIは、人間の数千倍もの知能を持つとされており、すでにAIが医師の試験に合格するなど、その進化は著しいものがあります。

IT業界においても、自動化技術が進展し、一部のタスクは既に自動化されています。その結果、SEの役割も変化していくでしょう。しかし、SEの仕事が完全になくなることはまだ先の話です。むしろ、AIをサポートする新たな職種が登場し、需要が高まっていくと考えられます。

AIクリエイターやAIアドバイザーなど、人間の知恵と経験を活かしてAIを制御し、最適な利用方法を提案する仕事が増えてくるでしょう。SEの役割は変化し、より高度なスキルや洞察力が求められるようになるかもしれませんが、完全に消滅するということはないと考えられます。AI技術の進化に伴い、SEも新たな価値を持ち続けるでしょう。

さいごに

システムエンジニア(SE)として一生食べていくためには、常に学び続ける姿勢が不可欠です。技術の進化は速く、新しい知識やスキルを身につけることが重要です。スキルだけでなく、長時間の労働に耐える体力も必要です。IT業界では残業や休日出勤が当たり前とされることが多いため、その厳しい労働環境にも対応できる準備が必要です。

また、就職先がブラック企業であることがわかった場合は、早めに転職を考えることも重要です。自身の健康やキャリアを守るためにも、適切な環境で働くことが大切です。

さらに、将来的にはSEの仕事が減少する可能性も考慮すべきです。技術の進化や自動化の進展により、一部の業務がAIや自動化技術に置き換えられることがあります。そのため、将来のキャリアプランを見据えて、柔軟性を持ったスキルや知識を身につけることも重要です。

以上のポイントを心に留め、SEとしてのキャリアを築いていく際には、常に自己成長を忘れずに努力してください。

著者より

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